Holistic Tarot: An Integrative Approach to Using Tarot for Personal Growth Paperback – Illustrated, January 6, 2015

日本語訳もありますが、ペーパーバックは値段が高いのと電子書籍の利便性を考慮し、原書のKindle版購入に踏み切りました。しかも破格的な安さ。そこそこ英語が読めるなら原書をトライするのもありですし、電子書籍であればいつどこにいても読み返すことができます。日本語版は２巻セットです。内容について:アンソニーさんの「Compleat Book of Tarot」(2016)との比較。サンプルでホリスティックとコンプリート両者を読み比べたところ、コンプリートはいわばタロットの「総論」と呼べるものではないかとの印象。著者のアンソニーさんは精神科医でもあり、本書を書く上で「一冊に収まる範囲で“完全”かつ偏りのないアプローチを提供するための基本方針に従った」と言います。タロットの“必修科目”に焦点を絞り、神秘性が削ぎ落とされたことで、本書は実用的かつ総括的なガイドブックになるのではないかと。鏡リュウジ氏による訳書もあります。これに対し、Holistic Tarotは副題にAn Integrative Approach to Using Tarot for Personal Growth とあるように、タロットは「個人の成長を統合的に促すツール」という視点で書かれています。コンプリートが簡潔な説明に終始しているのに対し、非常に詳細かつ包括的な情報が網羅されています。活字好きな人にとっては、この情報量は有難いはずです。装丁の問題ですが、コンプリートは余白が多過ぎるように個人的に感じました。ちなみに著者ベネベルさんの本業は弁護士だそうです。実用的、総括的であるコンプリートに対し、ホリスティックはより深く内面と向き合えるような本と言えます。タロットリーディングをする以前に、本書を読み終えたとき、これまでの自分から脱皮し“変容”できているかも。そう期待させてくれる一冊です。

Kindleだと驚くほどの安価で超お得な買い物でした。タロットは西洋のものだしできるだけ英語でリーディングのニュアンスを学びたいと思っているので最高です。